STORY

元治元年五月。京都壬生村の新選組屯所に、二人の男がやってきた。

一人は、足は速いが、剣術も学問もまるでダメな、立川迅助。

もう一人は、昌平坂学問所の教授を父に持つ、小金井兵庫。

二人は、新選組随一の剣士・沖田総司が率いる、一番隊に配属される。

一カ月後、池田屋騒動が勃発。

迅助は伝令役として参加するが、彼を助けようとした沖田が、戦いの最中に喀血し倒れてしまう。

心配した迅助は、沖田を妹・そのが看護婦見習いをしている桃山鳩斎の診療所につれていく。

鳩斎は、沖田の診察を娘・つぐみに任せる。

初めは抵抗する沖田だったが、熱心に治療するつぐみに好意を感じ始める。

その後、蛤御門の変で、迅助は火傷を負った美祢という女性を助ける。

美祢は鳩斎の診療所でしばらく養生することになるが……。